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help RSS 初顔合わせ、緊張の一瞬

<<   作成日時 : 2009/12/11 11:35   >>

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先週、奈良にて金春康之(こんぱる やすゆき)先生と、総合演出/映像・空間構成の金大偉(きん たいい)さんと初顔合わせがありました。

今後ともよろしゅーに

単に挨拶をしに行ったのではありません。
金春流能・中国の昆曲・和太鼓を軸とするコンサートを映像でつないだ舞台【zhu JI SI AONIYOSHI 祝祭祀 あをによし】
舞台の方向性を決定付けるたいへん重要な打合せが行われました。

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さて、東京から京都までの新幹線の中、さらに康之先生宅に到着するまで、金さん、コンサートで和太鼓を叩く壱太郎さん、広報の及川と私とでみっちり打合せ。

金春流能では当初から、照明、音響は最初から最後まで一切変化させない、映像はNG、画像も説明的なものは不要、いっそのこと何もないのがよろし。

一方。

せっかくの大ホールでの公演、映像とのコラボレーションでイマジネーションを膨らませ、観客を魅了したい演出側。

一騎打ちです。

金さんは康之先生の経歴を調べ、その人となりを想定した上で、イマジネーションをまとめ、マックで映像を準備し、準備万端でプレゼンに臨む意気込みです。

私は「康之先生は柳のような方だ」とお話したのですが、金さんが抱いているイメージは樫の巨木。

会って話すのが一番と、私が考えるゆえんです。
メールや電話ではおそらくボタンの掛け違いが起こっていたでしょう。

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さて、木漏れ日の差し込む先生宅の応接間に通された私は、ガラス張りのテーブルの下に、紅葉の落ち葉を無造作に入れた駕籠にまず目が留まりました。

季節感の無い東京からやって来た私たちに、奈良の晩秋のおもてなし。
心憎い演出です。

奥様が運んで来られたのはお煎茶と、大徳寺納豆の干菓子。ここでも一葉の楓の葉があしらわれています。

まさに日本の心です。

画像


ここでワンテンポ置けば良かったのですが、私はいきなり本題から入りました。

金さんが用意して来た舞台全体の演出コンセプトを見ながら、まずは能について「教えを乞う」ところから始まりました。

康之先生は、まず能の心についてお話くださいました。

能というのは、あらゆる説明的なものを省き、すべての修飾を削ぎ落とした末に辿り着く、本質的なものを表現する。
そこに一切、説明的で余計なものは不要。
観客はシンプルな所作の中で、さまざまに想像力を掻き立てられて能を観る。

私はコンテンポラリー・アートに通ずるものを感じました。

長い時間熟成されて完成された最も伝統的なものが、もっとも現代的。

新しい発見です。

さらに先生はこう続けられました。
今回の舞台は、次に演じられる中国の「昆曲」と、日本の「能」とが比較できるところが一つの見どころになる。
ゆえに、お互いに、

自国の伝統芸能の本来の姿を見せるべきだ

という考え。

これこそが、まさに「日中競演」の醍醐味であり、「能」と「昆曲」を一つの舞台で演じる意図ではないでしょうか?

私の気持ちの代弁までしていただいて、恐縮なのですが。

なにゆえに「能」と「昆曲」とを組み合わせたのか、解らないという多くの意見に対して、もっとも訴求力のある言葉だと思いました。

そしてこれこそが芸術ではなく「芸能」の真髄なのではないかと。

みんな、聞き入っています。
後から広報の及川さんも「康之先生の説明はわかり易い、素晴らしい」と、広報の一環に考えているようです。

さあ、この後に金さんがプレゼンするのは大変です!

(つづく)

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今朝、夜行バスで東京に帰ってきました。
奈良での晩秋は穏やかな気候で目にも艶やかで美しかったのですが、いきなり冷たい雨で寒いです。
風邪を引かないよう、あったかーくして、頑張ります。
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