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<<   作成日時 : 2012/01/17 10:15   >>

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日曜日に、奈良市下御門にある「ギャラリー勇斎」さんのお茶会にご招待されました。

初めてのお茶会…というより、流派も作法も何も知りませんが。
着物ぐらいはきちんと着て行かないとと、早起きして着付けして、いそいそと出かけました。

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さて、お茶会(お茶事)というのは、お菓子を頂いて、お茶を頂いて、はい、終わりではないのですね。

まずは部屋(茶室ではない)に入って、掛け軸を拝見する。

一同、軽く自己紹介する頃に、椎茸の入った桜湯が出てきます。

正客から時計回りにぐるりと座り直し、袴を着けた亭主が、いわゆるホスト役を務めます。

最初に一汁(かぶらと白味噌)、黒豆ご飯(これは珍しい趣向です)、向付(鯛の昆布締め)の膳が出てきます。

両端が細くなった利休箸が置かれてあるのですが、箸置きはありません。
お膳の縁に掛け渡して置きます。

その後、八寸、山の幸と海の幸が盛られた1菜、お煮しめ、海老しんじょの入った椀、焼物。
椀物以外は人数分盛られた鉢で取り回しです。

お料理はすべて、ギャラリーオーナーの山中千恵子さんの手作り。

お茶席に出されるお料理が「茶懐石」です。
懐石の献立を一つの重箱に詰めたものが、お弁当だそうです(松花堂弁当などもそうです)。

お酒は奈良の地酒。龍年にちなんで、「長龍」の初しぼりと、燗酒で生駒市上田酒造の「嬉長(きちょう) 」を出されました。

客が上戸の場合は、「強肴」(しいざかな)が出るそうですが、今回は「このわた」の干した珍味「干しこのこ=干口子(ひぐちこ)」が出ました。

和え物が出て、料理は最後になります。

その昔、最初に炊き立ての堅いご飯が出てきて、途中でふっくら蒸したご飯、最後におこげにお湯を掛けたものが出て来たそうです。
墨でおいしいご飯が炊けましたよ、とお知らせするもので、一汁一菜の質素な料理だったそうです。

締めはお漬物。
正客の先生は懐紙で器をすべて、拭いていらっしゃいました。
お隣のお茶を習っていらっしゃる方々は、番茶を次々と器に移動させて、お漬物で器を洗って、最後はそのまま頂く…禅の作法にのっとって、食事を終えられました。

皆様、懐紙を捨てるビニール袋を持参しておられましたが、私はそっと懐紙で拭く程度にしました。

最後は食器のみ。
何も残さず食事を終えるため、たとえば「魚介類の尻尾や頭」などは、予め落として出されるのだそうです。

最後は、正客の合図で、全員で音と立ててパタリと箸を膳に落とします。

その音が合図で、黒い重箱に入った花びら餅が出てくるのです。

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お食事が終わったら部屋を移動。

手水で手を洗ってから、茶室に入ります。

また掛け軸とお花を拝見してから、お席に付きます。

濃茶を頂いてから、干菓子が出てきて、薄茶を頂きます。

袱紗の扱いは、まるで手品師のよう。
さまざまな作法がありますが、この日は別の流派の方たちがお集まりになったようで、ひとしきり作法の違いに話題が集中してました。

そしてお茶を頂きながら値打ちもののお茶碗を拝見し、亭主から棗(なつめ)や茶さじの説明を伺ってから、一つずつ回して拝見します。まさに眼福。

伝統工芸の本物の美しさに触れ、職人や文化人の生きた時代に思いを馳せ、文化の凝縮した時間と空間に触れるひととき。
花、書、画、工芸、茶道…さまざまなことに造詣があり、愉しみを知っていると、さらに貴重で楽しい時間を過ごすことができるでしょう。

あっという間に3時間半が経ちました。

千利休によると、茶会は4時間を超えてはいけないそうです。

このように、お客が集まって、食事をし、文化を愛でて、楽しく会話をし、そしてお茶を頂くのが本来のお茶の愉しみだそうです。
みなが約束事を知っていれば、なお、楽しい。

お茶の作法をお稽古するだけでは、本来の茶道の良さと意味を知ることはなかなか難しく、どんどんお茶会に参加し、その中で茶の愉しみや作法の意味を知るのが良いとアドバイスいただきました。

また見ていて思ったのですが、流儀はいろいろあれど、畳の上の歩き方、ふすまの開け方、立ち居ふるまい…美しい身のこなしは─着物を着たときには特に─身に着けられれば良いなと思います。

お稽古に通うのももちろん素晴らしいことですが、親から子どもへと、多少なりとも伝えてゆける環境であって欲しいですね。

結構なお手前、そして、たいへんお勉強になりました。

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