|
奈良のお能に関わる文化資産を、3D撮影することによって、記録・保全し、広く発信。 そして、学生さんたちの体験・学習の場として活用してもらおうという事業です。 【能楽のふるさとを伝え残そう】 前回は、関東学院大学と奈良教育大学の協働プロジェクトによる第一日目の撮影「奈良阪版」をお届けしました。(下記URLにて) http://bit.ly/xT9BL3 今日は、二日目、三日目、奈良県磯城郡田原本町の撮影についてレポートします。 奈良県磯城郡田原本町と能楽のふるさとと聞いて、ピンと来る方はけっこうな能楽通の方か、歴史のお好きな方ですね。 能楽の祖と言われる秦河勝(はたかわかつ)の菩提寺「秦楽寺(じんらくじ)」、世阿弥の菩提寺となった「補厳寺(ふがんじ)」。 さて、奈良教育大学の皆さんは国文科。素養、知識がある上での取材ですので、的を得ています。 一方、3D撮影に関しては、関東学院大学の皆さんは、さすがに二年間技術を磨き、プロへの道も約束されているだけに、手際の良い段取りで撮影してゆきます。 ちょっと待ったぁ〜(ひげ爺、登場) そうです、このまま、あなたはそっち、私はこっちでは、プロジェクトを組んで仕事をしている意味がありません。 そこで、関東学院大学から、3Dについて簡単講習会を行い、実際に撮影を学生さんが学生さんに指導をしてもらいました。 班分けをすると男子学生は、二台のカメラを平行リグで撮影するというもっとも3D撮影の原理に近い=調整の難しい方に、すっと移動。 女子学生は、誰でも簡単に3D撮影ができる一体型小型カメラの方に移動して、さっそくあちこち撮っています。 奈良教育大学の学生さんたちも、取材には必ずスチールとムービーで撮影しているのですが、なかなか整理され、発信されるまでには至っていないといいます。もったないですね。 そもそも私がこの事業を始めたのも、高千穂の神楽舞の撮影を、何年にもわたって撮影してきた、村の青年の話を聞いたからなのですが・・・その話はまた、いつか。 さて、次は補厳寺に移動。 ここには、流刑地=佐渡から助け出された世阿弥が暮らしていて、弔われたという証拠があります。 「納帳」です。 法政大学名誉教授、表章(おもてあきら)氏はお寺に伝わる「補厳禅寺能張(ふがんぜんじ のうちょう)」を精査して、そこに世阿弥の法名「至翁禅門(しおうぜんもん)」、やその妻の法号「寿椿尼(じゅちんに)」の名が見えることを見出し、世阿弥夫婦が補厳寺(ふがんじ)で永く菩提を弔われたことを明らかにしました。(今回の作品のナレーションより) この納帳、昨年、重要文化財に指定されました。 2009年に、私が拝見させていただいたときとは、もう事情が違うのです。 奈良教育大学の学生さんたちは、さっそく手袋をはめて、桐箱から納帳を取り出し、件のページを開き、指し示すところを、実演してくれました。 それを、関東学院大学の学生がドキュメンタリーとして撮影してゆきます。 「テーク1、行きまーす」「カーット」 どんどん撮影してゆきます。 なんと一発でOK、NGなしだったのです。 両者ともすごい集中力! このところ集中力が欠けている私は、その迫力に圧倒されました。 二つの大学のコラボレーション、成功です。 -------------------- 作品制作的に事前にプロからアドバイスを頂き、ちょうど稲刈りを行っているところへも取材に行きました。 田原本町は、米どころでもあるのですね。 すぐに地元の人たちと仲良くなって、さっそくコンバインで農作業をしているところを撮影。取材慣れしていますね。 公共の交通機関がない地域で、タクシー、チャーターした車、自転車で、東奔西走した一日でした。 (つづく) -------------------- 2月26日(日)、3D作品および2Dメイキングビデオ作品の上映会を行います。 ■タイトル:奈良の能楽のふるさと3D作品とメイキングビデオ上映会 〜撮影・制作:関東学院大学、フィルムコミッション・サポート:奈良教育大学〜 ■日時:2月26日(日)9:30〜 (入場時間最終は11:00ですが視聴は11:40までとさせていただきます) ■会場:奈良県文化会館 第2会議室 ■内容:3D作品(10分)と、2Dメイキングビデオ(30分) 合計40分 無料(要、時間予約)先着予約 30名様まで ※ なお上映は 1回目9:30〜、2回目10:15〜、3回目11:00〜を予定しております。 ※※眼鏡の数に限りがありますので、下記のフォームから、必ず時間指定でご予約ください。 http://www.aoniyoshi.us/layerbox/120226-3djoueiform.html 関連サイト http://www.aoniyoshi.us/layerbox/120226-3djouei.htm |
| << 前記事(2012/02/07) | ブログのトップへ | 後記事(2012/02/10) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2012/02/07) | ブログのトップへ | 後記事(2012/02/10) >> |