お宝は目の前に!@奈良

先日、幼稚園から一緒だった同級生と話をしていると

「私ら小さい頃から仏像に囲まれて、能に連れられて…もう、嫌で嫌でしょうがなかった

お宝に囲まれて過ごしていると、ありがたいと感謝するよりも、ありがた迷惑に他ならないのでしょう。
その気持ち、解らないでもありません。

その名を知らない者がない、「奈良の東にある国宝の寺」で生まれ育ち、あろうことか、これまたその名を知らぬ者のない「奈良の南の国宝の寺」に嫁いだ彼女。
いい加減、うんざりなのも解ります。

「それがこの年になって、何も知らないことに気が付いて。これではイカンなぁと…」

考えを改め仕舞や謡を習い、寺や仏像について勉強するようになったと言います。

かくいう私も、お能を初めて観たのは三十路。
十代、二十代はやれ、ブリティッシュロックだ、テクノだとうつつを抜かし。

伝統芸能にはまったく興味がない…どころか存在さえも意識しませんでした

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さて、先日。
奈良大学を、卒業生の方とご一緒に訪ねた時のことでした。

門を入ってすぐの守衛室を訪ねて、ふと東方向に目をやると。
大学校舎の玄関先は高台になっていて、目の前に新緑の若草山、高円山が真正面に並んでいるではありませんか!

周辺の樹々が額縁のようで、得も言われぬ美しさに、しばし見惚れてしまいました。

「山焼きの時にはさぞかし美しいことでしょうねぇ」

ため息をつくと

「あれ?そうですか?今まで気がつかんかった」

「………」

そんなもんです。

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さて先日。
海龍王寺を訪ねた帰り。
春霞の、いかにも奈良らしい穏やかな陽気に、家まで歩いて帰ることにしました。

所要時間はだいたい1時間10分ほどでしょうか?

せっかくなので、平城宮跡の中を通って帰ることにしました。

写真はオープン、6日前の大極殿です。

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一枚目。
時間は夕方の4時ごろですが、曇っているわけではありません。

黄砂で霞んだ卯月の空は、シルクロードを髣髴とさせる奈良独特の時空間を醸し出しています。(右下に小さく大極殿が見えます)

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二枚目。
大極殿正面です。
唐(中国)の時代の建築様式を踏襲しています。

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三枚目。
大極殿のはバス道路になっているのですが、もっとも近距離から観ることができるスポットです。
夜通りかかると、暗闇に、ぬぉっと立ちはだかる姿が迫力満点です。

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四枚目。
平城宮跡北側は住宅街になっていて。
最前列のお宅の玄関先から撮影しました。

はるか向こうに「朱雀門」も見えています。

このような光景が毎日観られるなんて、なんて羨ましいのでしょう。
が、先ほどからの話から考えると、「目の前にデンと建ってしまって…向こうまで見通せたのに、邪魔」と感じておられるかも知れません。
おまけに「平城遷都1300年祭」がオープンして賑わっていると聞きます。
ヘリコプターもブンブン飛び回り、辟易してらっしゃるかも知れません。

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