関東の大学二校、奈良にPV映像を撮影に来る!

平城遷都1300年祭に参加の舞台「zhu JI SI AONIYOSHI 祝祭祀 あをによし」
日本と中国の伝統芸能を、現代アートの映像でつなぐ幻想的で華麗な舞台である、と同時に、平城京の担った歴史的位置付けを伝える舞台でもある。
<10月30日(土)、奈良県文化会館国際ホール 特定非営利活動法人 Layer Box主催>
http://www.aoniyoshi.us/

1300年という歴史を、そのままなぞるのではなく、「今」という時代を投影させ、未来へと反映させていくことが、先人たちの知恵を受け継ぐということだと私は思う。

そのコンセプトに賛同してくれたのが、舞台の映像技術面でお世話になる、関東学院大学の柳沢富夫先生だった。
ハイビジョンカメラ、3Dカメラ、最先端の機材があっても、学生たちは「何を撮ったらいいのか」いまひとつ掴めていない。
「何か文化的に意義のあるものを撮影させて、残したい。それが映像を撮るということのまずは第一の使命ではないか?」柳澤先生の考えに、私は共感を覚えた。

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舞台は究極のプロの現場。著作権、肖像権…問題もある。しかしながら私は、プロデューサーとして、思い切って撮影を許可することにした。
一方柳沢先生は、尚美学園大学にも声を掛けてくれた。

4月。
私は関東学院大学尚美学園大学に足を運び、奈良の歴史、奈良が発祥で今回の舞台でも演じる能について講義をした。
学生たちが興味深げに聴いていたのが意外だった。奈良で暮らしているとその魅力や価値が当たり前と思ってしまうが、彼らにとっては「奈良」は驚きであり、新鮮だったようだ。

こうして、これまで地元川越で、地域活性化の一環として、また課外授業の一環として「地域のPV(プロモーションビデオ)映像」を撮影してきた定平誠ゼミの、次なるテーマが「奈良」に決定した。

6月。
東京日本橋の「奈良まほろば館」で開催される<大和古典芸能講座>で、第一回目の撮影が行われた。
「祝祭祀あをによし」に出演する金春流宗家の金春安明氏、京劇俳優の張紹成氏、映像アーティストで総合演出の金大偉氏。
三週にわたるセミナーを、記録して撮影する以外にも、関東の大学や中高にインターネットで配信を行った。クラウドコンピューティング(ASP)企業の協力、協賛得て、「学生の撮影による、学生の配信によるライブセミナー」という初の試みが実現、成功した。

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関東学院大学の3Dカメラ撮影↑

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尚美学園大学 ハイビジョンカメラ撮影↑

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尚美学園大学 音響チーム↑

※当日の様子はアーカイブ化し、8月末に「あをによしTV」をオープンしたので、どうぞご視聴ください。(10月末まで無料)
http://aoniyoshi.roundtable.jp/

4月から3ヶ月。
数十冊の奈良に関する本を読み、インターネットで奈良について調べた尚美学園の学生たちは、6月末に定平誠教授のテストを受けた。不合格だと秋の撮影には参加できない。
無事、みなクリアした。
そして7月、8月と奈良に下見にやってきた。
机上の空論だった企画や絵コンテがブラッシュアップされる。

こちらからも大学を訪ね、絵コンテプレゼンを拝見し、企画と手順について把握した。
私たち特定非営利活動法人 Layer Boxは、フィルムコミッションを務めている。
寺社仏閣の撮影許可、宿泊、現地での交通手段の手配など、文化財を有し守っている町を撮影することの大変さを改めて知る。

お互いに準備を重ねてきた。

いよいよ9月8日、川越から大型バスに機材を積み込み、30名ほどが奈良にやってくる。

初日は奈良市、次は明日香村、週末は十津川村、最終日はフリーという日程で、毎朝、4:30からの撮影となる。
東大寺華厳寮、飛鳥寺研修会館、十津川村の公民館などで合宿生活。
特に十津川村では自炊となる。

一方関東学院大学は、十津川村のみ参加となる。
3Dカメラでの山奥の撮影。どのような奥行きを表現するのか、期待できるところである。
滅多に行けない未知数の秘境、日本一大きな村、世界遺産、どの要素をとっても、好奇心を十分そそられるようで、教授や関係者、見学希望者合わせて45名が十津川村入りする。

尚美学園大学では、10本あまりの企画案から3本に絞込み、撮影する。製作された作品はインターネット上で発表。
日本中、いや、世界中に配信される。
カンヌ国際広告祭出品にもチャレンジするそうだ!

来年は映像コースの学生たちも参加する予定だと聞く。
引き続き奈良を訪れてくれるよう、また奈良の人たちが温かく迎えてくれるよう、私も精一杯務めたい。

日本文化発祥の地、歴史の街、世界遺産がもっとも多い奈良。PV映像撮影という芸術分野だけでなく、文化資産、歴史遺産を探訪、研究する機会として、他の大学にも呼びかけて行きたい。

そして10月30日は舞台の撮影である。
初の舞台撮影、プロの現場での仕事となる。
私たちスタッフは、学生さん扱いはしない。インターンシップでもない。しっかり仕事をし、実績を積んで、社会人としての第一歩となってくれることを願う。

●尚美学園大学、8月の奈良下見の写真

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奈良県庁の屋上にて↑

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東大寺大仏殿にて↑

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平城宮跡メイン会場「光と灯りのフェア」にて↑

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平城宮跡メイン会場「光と灯りのフェア」にて、灯篭のデザインをする↑

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飛鳥寺中金堂にて↑

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三輪山 大神神社(おおみわじんじゃ)にて↑

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この記事へのコメント

Kenta nakagawa
2010年09月09日 12:30
十津川村に来村される事伺っております。公民館は窮屈かもしれませんが温泉が最高ですし、景色も良いですよ。もうそろそろ朝方は寒くなってきます。
皆様おきを付けて!
月森砂名
2010年09月09日 21:20
コメント、ありがとうございました。
初めての十津川村。
学生さんたちは事前に調べて、それなりにイメージを膨らませているようです。
未知数の村の魅力を引き出せますように、どうぞよろしくお願いいたします。

布団代わりのタオルケットなどを用意しているようですが、夜、朝方はどれだけ肌寒いのか、心配です。
昼間はまだ暑いですか?気温はどのぐらいでしょう。

寒暖の差がありそうですね。

13日(月)は、お世話になった村役場の方々や、村の方たちをお招きして、交流会を予定しております。どうぞご参加くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。
kenta nakagawa
2010年09月09日 22:52
その日は私のお知り合いが語りべをされると伺っております。十津川の歴史や名所に大変詳しい方なのできっと有意義な時間が過ごせる事でしょう。
村内での仕事が都合付きましたら立ち寄りたいと思いますのでお願いいたします。

十津川村の気温は最近までは猛暑により暑い日が続いておりました。週明けからは気温が平年並みになるとの事なので明け方は寒くなる可能性がございます。布団をレンタルされると思っていましたので硬い床で寝るのは心配でございます。
温泉でしっかりと体を温められる事をお勧めいたします。
月森砂名
2010年09月11日 05:32
いろいろとありがとうございます。
お会いできるのを楽しみにしております。

公民館は、畳の部屋と聞いていますので、みんなタオルケットだけを持ってきています。

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