奈良の「桃太郎」が目指すもの

昨日は、東京半蔵門の「ふくおか会館」で開催された

「第11回」桃太郎サミット東京大会

関係者報告会に出席してきました(サミット自体は、今日の昼まで)。

主催は「日本桃太郎の会」(東京)および「日本桃太郎会連合会」です。

犬山市
高松鬼無町
奈良県田原本町
岡山市
富山市
静岡市

各地の「桃太郎」の会のメンバーが集い、報告を行いました。

もともと桃太郎の研究家で蒐集家の小久保桃江初代会長(東京)が結成し、その人望と活動は、眠っていた各地の桃太郎伝説に火をつけ、またたくまに全国に波及しました。

しかしながら数年前に小久保会長が104歳でお亡くなりになり、その後、きび団子の黍をつくる「きびの会」とともに、活動が休止状態でした。
それを現会長、松川さんらが音頭を取って、再興したのでした。

今年の一月、知人から私に、というか特定非営利活動法人 Layer Boxに、夏にサミットをやるのだけれど参加しないかと声が掛かりました。

私たちは奈良のNPO法人なので、奈良にゆかりのない活動ということでお引き受けしなかったのですが…

なんと、「桃太郎」の誕生したのが奈良で、奈良県磯城郡田原本町には「桃太郎の会」があると言うではありませんか?

さっそく観光協会に出かけて話をお伺いするうちに、なんだかすっかり田原本町に取り込まれてしまいました。

田原本町では、2001年に「桃太郎サミット」を開催しています。
その頃は、まだ町には大きな催しが出来るホールがなかったため、橿原文化会館を借りて、およそ1000人規模のサミットを開催。
当時、大河ドラマ「北条時宗」放映の前年で、すでに人気が鰻昇りだった和泉元彌(「北条時宗」では主演と務める)が、自作狂言「桃太郎」を演じています。

この奈良で開催されたサミットは、全国の桃太郎の会の間では語り草になるほど、大規模で大成功を収めたのです。

その火付け役となり、プロデューサーとして大活躍したのが、元田原本町役場産業振興課の治田紀美子さん(現在、観光協会にて勤務)。

昨日もご一緒だったのですが、何か田原本の町おこしに、良い種はないかと探したところ、桃の種ならぬ、「桃太郎」が浮上。

さっそく小久保桃江初代会長に会いに行くと、逆に桃太郎の奈良にまつわる多くのことを教えられ、さっそく掘り起こしに取り掛かったそうです。

サミット開催に続き、キャラクター「ももたん」の誕生、大小さまざまなイベント、「ももたろう絵本 完結版」の完成、小学校での授業、観光誘致、さまざまな取り組みが行われてきました。

画像


そして。

来年、桃太郎サミットは、奈良県田原本町で行われる旨、昨日、参加した四名から宣言がなされました。

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(右端、田原本町「桃太郎の会」の会長、服部誠さん、左端、治田紀美子さん、雉、犬、サルの子供用カブリモノを被ってPR)

おりしも来年から奈良県では、9年間にわたって~記紀・万葉プロジェクト~が始まります。
古事記、日本書紀、が編纂されて1300年、そして万葉集。

古事記によると、桃太郎のモデルとなった人物は、第七代孝霊天皇の皇子、大吉備津日子命だといわれています。
当時、大和朝廷は青銅で農耕を行う文化でした。
今の岡山あたりに、大陸から渡ってきた海を支配する部族が、鉄の文化を営んでいました。

鬼退治とは一体…

太古から繰り返されてきた生生しい歴史、人々の日々の営みは、世界各国で物語として残され、形を変えて、子どもたちに伝えられています。

その意味するところを、どう考え、どう捉え、どう、生きてゆくか。。。

さて。

各地の桃太郎の会の多くは「桃太郎」を研究し、文献や資料を蒐集することにフォーカスしています。

全国に伝わる桃太郎の物語を蒐集し、語り部を育成、その桃の流れて来る擬音語だけでも100以上はあると仰るのは、岡山民俗学の立石憲利さん。
「桃太郎」が教える「福祉の原点と(心の)鬼退治」「ボランティア」を推奨する柳原正午さん。
草双紙の中の桃太郎を研究している舩戸美智子さんの講演。


しかし奈良の場合はちょっと他と様子が違います。
つまり、桃太郎を地域おこしに上手く利用していることでした。

このところ、田原本町をちょくちょく訪ねて、「地域愛」を育む取り組みが盛んなことに驚きます。

先日も書きましたが、この町は、古代から現代までの時空間が箱根細工のようにはめ込まれていて、さまよいこむと時間の羅針盤が来るってしまう、そんな不思議な土地柄です。
にもかかわらず、歴史がきちんと整理され、学習に生かされているのですね。
赴任してきた小学校の先生はまず、町の歴史を教わるそうです。

こういう地道な活動なくしては、100年後、1000年後の日本など語れないなと思います。

治田さんは地元、守屋神社の巫女さんをしていたそうです。
桃太郎の会の会長、服部誠さんは、小さい頃から、家業の和菓子づくりの手伝いをさせられていたと言います。

「地域活性化」という言葉が独り歩きし、いたるところにタグ付けされている感がありますが、こういうところから始まるのかなと思うのです。

さて、7月16、17日はこの田原本町で祇園祭りが開催されます。
また30日は黒田で、桃を摘む行事があるそうです。

どちらも参加します。
楽しみです。

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この記事へのコメント

momooyaji
2011年07月12日 09:34
お久しぶりです。
事務局長より記事の案内を受けました。
素晴らしい!の一言です。
色々な紹介を感謝します、8月の30日、お目に掛りましょう。
月森砂名
2011年07月12日 13:50
momooyajiさん、先日、ご案内をありがとうございました。
30日、桃摘み、楽しみです!
私の家にも昔(前のうち)、桃の木が二本ありました。
姉の木と、私の木です。
桃のあまーい香り!
果物の中でいちばん好きです。
楽しみにしております
よろしくお願いいたします。
makotan
2011年07月15日 13:04
先日はありがとう、夜の半蔵門静かで、初めてです皇居の傍を歩いたの。
7月16日、17日来てくださいね
月森砂名
2011年07月15日 17:40
半蔵門って、初めて歩きましたw
いいところですえぇ緑が多くて。
奈良もかなーりいいところだと思いましたが、東京もとってもリッチな場所がたくさんありますね。
17日、お伺いします。
かなーり期待しています。
田原本町の祇園祭♪
makotan
2011年07月15日 23:15
17日は6時から桃だんじりと、ももたんが町の中を歩きます、それが終わると又だんごを、焼きます、
夜行バスきついですがお疲れにならないように。
月森砂名
2011年07月16日 06:58
とても楽しみです!桃だんじり!ももたんも暑い中、ご苦労様です。だんごも、早く食べたい。ビールと合いますか?
makotan
2011年07月17日 00:56
今頃は、バスの中かな、だんごはよく売れましたよ、おやすみなさい

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